滋賀県用地対策連絡協議会さまより委託を受け、用地事務初任者の方を対象にした研修を実施いたしました。(令和6年5月10日、17日、24日)
当社のオリジナルテキスト『困ったときに役立つ 用地事務マニュアル』を用いて、「用地事務の特徴と流れ」の講義による用地事務の全体像の把握から始まり、「土地に対する補償」、「建物に対する補償」といった補償の考え方や、「補償金に対する課税上の取扱い」、更には「不動産登記手続」と用地事務の基礎を固めるプログラム構成で会場受講とオンライン受講を併用して3日間実施し、86名の受講生の方にご参加頂きました。(詳細は下記プログラムを参照)
テキストに沿った基礎知識の説明に加え、経験豊富な講師の体験談や実例を交えた解説を行い、また最終講義の「用地交渉上の留意点」では、3日間の研修の総復習として想定課題への解決策を参加者の方から発表頂き、講師が今までの経験を踏まえた解説を行うなどの実践的な講義も行いました。
受講生の皆さまからは、「用地事務の一連の流れを知ることができた。点と点だった部分が線として繋がった部分があり、とても有益な日となった。」、「言葉だけ知っていたものについて、どの場面で何のために行っているか理解できた。」、「ケーススタディの想定ケースをもっと増やしてほしい」など貴重なご感想やご意見を頂きました。今後の構成の参考にさせていただきます。
基礎知識といっても初任者の方にとっては聞き慣れない用語等も多く、戸惑われる方もおられたと思いますが、実務を進めるなかで知識と経験がつながり、より円滑な業務遂行の一助となれば幸いです。
時間の都合上、お答えしきれなかったご質問につきましては、弊社へお問い合わせいただくか、会員登録制のメンバーズサイトのフォーラムでも随時ご相談をお受けしております。用地事務のスペシャリストが皆さまの課題解決へ向けご支援します。些細なことでも構いません。この機会にぜひご活用ください!
阪高プロジェクトサポートでは、日程やテーマ等に合わせた研修内容の個別相談も承っております。まとまった日程を確保することが難しい場合など、様々な状況の中での研修開催をお手伝いいたしますので、是非お気軽にお問い合わせください。
用地事務の特徴/用地事務の流れ
損失補償基準の体系/損失補償の法理/一般補償の基本的な取扱い(1)/財産権補償と想定補償の関係/一般補償における補償の項目/一般補償の基本的な取扱い(2)
権利調査/用地測量
建物等の補償/建物等の調査/調査時の対応/調査時の留意点
最有効使用の原則/同一需給圏/用途的地域/同一状況地域/近隣地域/類似地域/標準地/一画地/地価公示・地価調査/取引事例比較法/標準地比準評価法/時点修正/事情補正/標準化補正/地域要因格差/個別要因格差/画地条件/土地価格比準表/基準価格/借地権価格/残地補償
建物等に対する補償/建物等の移転料/移転料算定の手順/移転対象(補償)範囲の認定/移転方法(移転先)の認定/移転方法(移転工法)の認定/5つの移転工法(5工法)/運用益損失額の補償
成果品の構成/成果品チェックの基礎知識/成果品チェックの手順/参考資料
はじめに/動産移転料/家賃減収に対する補償/借家人に対する補償/営業休止等の補償/移転雑費の補償
土地収用法とは/収用の当事者と収用の対象/事業認定の手続について/収用裁決手続について
不動産登記の基礎/総論/各論
はじめに/特例を適用できる公共事業/補償金の課税上の取扱い/収用等の課税上の特例/収用対償地の1,500万円控除/公共事業施行者が行う手続
用地補償説明会/測量・物件調査/土地調書等の確認/補償金額の算定/用地交渉/契約行為/登記手続/支払い